COLUMN AGA治療の効果・期間

AGA治療で効果がないと感じる原因や対処法について解説|効果が期待できるAGA治療法も解説

公開日:2022/09/21

更新日:2022/12/05

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AGAは男性に見られる代表的な脱毛症で、進行すると徐々に前頭部や頭頂部の薄毛が目立つようになります。現在では病院や専門のクリニックで、AGAの治療が受けられます。

しかし、AGAの治療を受けた方の中には、今一つ効果が感じられない方もいます。AGA治療で効果がないと感じられる代表的な5つの原因、効果が期待できるまでに必要な期間、AGA治療の効果がないと感じた場合の対処法について解説します。

AGA治療で効果がないと感じる原因5選

AGA治療の効果がないと感じられるときに考えられる、5つの原因について解説します。

  • 治療を始めて短期間しか経過していない
  • 薬を正しく服用していない
  • AGA治療を開始した時期が遅く回復しづらい
  • AGAの治療を医師の指示なく勝手に中断している
  • そもそもAGAを発症しておらず正しい治療を受けられていない

治療を始めて短期間しか経過していない

「AGA治療の効果がない」と感じられる方に多い例が、治療を始めて短期間しか経過していないということです。AGAの治療は一般的に、厚生労働省が発毛の効果を認めた治療薬で行われます。

しかし、治療薬の服用を開始して髪の毛が生えてくるわけではありません。場合によっては、治療を始めてからしばらくして、一時的に抜け毛の量が増えるケースもあります。

髪の毛にはヘアサイクルと呼ばれる周期があり、成長期に髪の毛が伸び、退行期から休止期を経て抜け落ちます。ヘアサイクルは平均すると2年から6年周期です。ただし、髪の毛1本1本ごとにヘアサイクルは異なります。

治療薬の効果が出るタイミングと、髪の毛の生える時期が、すべての毛髪で一致するわけではありません。そのため、短期間の治療で効果を感じられないのです。

薬を正しく服用していない

薬を正しく服用していない

AGA治療の効果が感じられない場合、治療薬を正しく服用していない可能性も疑われます。AGA治療薬に限らず、医薬品は用法・用量を正しく守って服用することが原則です。

AGAの代表的な治療薬であるプロペシアの場合、1日に1錠を服用することが原則です。風邪薬などは食後に服用するよう指導されるケースもありますが、プロペシアの場合は食前・食後を問わず、好きなタイミングで飲んで構いませんが、24時間間隔が望ましいとされています。

服用タイミングが各々異なるため、プロペシアを飲み忘れる方がいるのです。プロペシアの有効成分であるフィナステリドには、ヘアサイクルを乱す悪玉ホルモンの産生を抑制するはたらきがあります。

しかし、フィナステリドの効果が持続するのは24時間です。そのため、毎日決まった時間にプロペシアを服用しないと、治療薬の効果が発揮されません。治療薬は医師の指導に従い、正しく服用する必要があります。

AGA治療を開始した時期が遅く回復しづらい

AGA治療を開始した時期が遅いと回復に時間が掛かるため、治療を始めても効果がないと感じます。AGAは男性に見られる「進行型」の脱毛症です。そのため、発症後になにも対策を講じなかった場合、薄毛は急激な進行はしないものの徐々にかつ確実に進行します。

一般的に、AGA初期の方や若い方の場合、比較的早く治療効果が現れ始めます。逆に薄毛の範囲が広くなった方や、年齢を重ねた方の場合、治療の効果が現れるのに時間が掛かります。AGAが手遅れな状態になる前に早期での治療をおすすめします。

AGAの治療を医師の指示なく勝手に中断している

AGA治療の効果を感じられない方の中には、医師の指示がないのに、勝手に治療薬の服用などを中断しているケースがあります。

とくに副作用のリスクが心配で、自分の判断でAGA治療をするケースがあります。 AGA治療薬は厚生労働省によって安全性が担保されているものの、医薬品である以上、副作用のリスクが全くないわけではありません。

プロペシアの場合、性欲減退や勃起不全などの副作用があります。仮にAGA治療中の男性が子作りを検討している場合、副作用を恐れてプロペシアの服用を中止する可能性があります。

AGAは進行型の脱毛症です。そのため、治療薬の服用を自分の判断で中止すれば再び薄毛が進行します。副作用が心配な場合は、まずは担当医に相談することが重要です。

そもそもAGAを発症しておらず正しい治療を受けられていない

AGA治療の効果が感じられない場合、そもそもAGAを発症しておらず、正しい治療を受けられていない可能性もあります。脱毛症にはAGA以外にもさまざまな原因があります。

例えば、男性だけでなく女性や子どもにも見られる円形脱毛症の場合、男性ホルモンに作用するAGAの治療薬を服用していても、薄毛対策の効果は期待できません。

そのほか、頭皮の常在菌が異常に繁殖した場合、脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)で抜け毛が増えるケースもあります。この場合、まずは皮膚炎の治療を行わないと、抜け毛の根本対策にはつながりません。

AGA治療で効果が期待できる人の特徴

次に、AGA治療で効果が期待できる人の特徴について見ていきましょう。

  • 発症初期からAGAクリニックなどで専門医の治療を受けている
  • 内服薬と外用薬を使用した複数のAGA治療法を取り入れている

発症初期からAGAクリニックなどで専門医の治療を受けている

AGA治療で効果が期待できる人の特徴として、発症初期からAGAクリニックなどで、専門医の治療を受けているケースが挙げられます。AGA治療は基本的に、発症から早い段階で治療を始めたほうが、高い発毛効果を期待できます。

病院に関してはAGAの治療に特化した、専門のクリニックがおすすめです。皮膚科でも投薬治療でAGAの対策を図るケースがありますが、AGAクリニックでは投薬治療以外にも、さまざまな治療法で薄毛の対策に取り組んでいます。

薄毛に悩む方のなかには、海外製の医薬品などを利用し、対策に取り組んでいる方がいるかもしれません。しかし、海外製のジェネリックには偽物や粗悪品も多く、望むような効果が得られないケースもあります。

自分の判断で医薬品を服用した場合、仮に副作用のトラブルに見舞われたとしても、国による救済の措置が受けられません。、AGA治療は専門のクリニックで行うことが安全かつ確実です。

内服薬と外用薬を使用した複数のAGA治療法を取り入れている

AGA治療で効果が期待できる人の特徴として、内服薬と外用薬を使用した、複数のAGA治療法を取り入れていることが挙げられます。AGA治療薬にはプロペシア以外に、ザガーロやミノキシジルなどの治療薬もあります。

ザガーロやプロペシアは、抜け毛の原因となる男性ホルモンの分泌を抑止する治療薬です。ミノキシジルは血管を拡張し、血液の循環を促進する治療薬です。ミノキシジルとプロペシア(もしくはザガーロ)を併用すると、有効成分が頭皮へと届きやすくなります。

ミノキシジルには発毛シグナルを促進する作用もあるため、プロペシアやザガーロで抜け毛を予防しながら、ミノキシジルで発毛効果を促すと、より効率的な発毛が期待できます。

どちらか片方の治療薬だけでは補えない部分もあるため、多くのAGAクリニックではプロペシアとミノキシジル、もしくはザガーロとミノキシジルの併用を推奨します。

AGA治療で効果が期待できるまでに必要な目安の期間

AGA治療の効果が現れるの期間には個人差があります。AGAは進行型の脱毛症であり、治療を開始した時期や年齢、薄毛の範囲などにより、発毛効果を実感できるまでの期間に差が生じるためです。

一般的には、AGA治療を開始してから数ヶ月で髪の毛の状態(太さやコシなど)に変化が見られ、治療を始めてから6ヶ月~1年程度で発毛の効果を実感される方が多いです。治療の効果に関する疑問や不安がある場合は、担当の医師に相談しましょう。

AGA治療で効果がない場合の対処法3選

AGA治療で効果がない場合、次のように対処しましょう。

  • 焦らずに長期間の治療を続ける
  • 治療法や服用する薬を変更する
  • 受診しているクリニックや病院を変更する

焦らずに長期間の治療を続ける

AGA治療で効果がない場合、焦らずに長期間の治療を続けることがおすすめです。AGA治療薬は厚生労働省によって効果が認められていますが、治療を始めてからすぐに髪の毛が生えてくる訳ではありません。

私たちの毛髪にはヘアサイクルがあるため、髪の毛が生え替わるのに一定の期間が必要です。日本人の場合、平均すると10万本の毛髪があるとされ、その1本1本につきヘアサイクルが異なります。

治療薬を服用しても目に見える変化がない場合、不安になることもあるでしょう。ただ、AGAの改善には最低でも半年から1年は必要であることを理解し、根気強く治療を続けることが重要です。

治療法や服用する薬を変更する

AGA治療で効果が得られない場合、治療法や服用する薬を変更を検討してみましょう。皮膚科では主に投薬でAGAの改善を図りますが、AGA専門のクリニックにはその他多くの治療法があります。専門のクリニックで治療をしている方は、担当医に他の治療法について相談しましょう。

AGA治療で効果がない場合の対処法として、服用する薬を変更することも挙げられます。AGA治療には主にプロペシアやザガーロ、ミノキシジルを用いることが一般的です。

プロペシアやザガーロには似たようなはたらきがありますが、新薬のザガーロの方が、プロペシアよりも高い効果を期待されています。プロペシアでは発毛の効果が実感できない場合、医師に相談してザガーロに切り替えてもらうとよいでしょう。

AGAの治療法が適していない場合、時間と費用を無駄にする結果となります。そのため、少しでも疑問な点があれば、すぐに担当医に相談しましょう。

受診しているクリニックや病院を変更する

AGA治療の効果が実感できない場合、受診しているクリニックや病院を変更する方法もあります。 すでにAGA専門のクリニックで治療しているのに効果が実感できない場合や、担当医の説明に納得できない部分がある場合、違うクリニックでセカンドオピニオンを聞くとよいでしょう。

ベアAGAクリニックでは、無料でカウンセリングを行っています。まずは無料カウンセリングでAGA治療の効果が実感できない問題について相談し、適切なアドバイスを受けることがおすすめです。

AGA治療法4選

AGA専門のクリニックでは、薬やさまざまな治療法を組み合わせ、効率的な発毛に取り組んでいます。代表的な治療法は以下の4つです。

  • ミノキシジル
  • 内服薬
  • メソセラピー
  • 低出力レーザー

ミノキシジル

ミノキシジルの主な効果と副作用は以下の通りです。

効果副作用
血管拡張・血行促進・発毛シグナルの活発化・母細胞の死滅を抑制かゆみや赤み・アレルギー反応

AGAの治療にはミノキシジルを用いることが一般的です。ミノキシジルには、血管を拡張し血液の循環をスムーズする作用があり、副作用としては初期脱毛が挙げられます

ミノキシジルの使い方は、朝と晩の2回、適量を頭皮に塗布するだけです。ミノキシジルには血行を促進する作用のほか、発毛シグナルを促進し、毛母細胞の死滅を抑制する作用も期待されており、AGA治療には欠かせない治療薬の1つです。

内服薬

内服薬の種類と主な効果、副作用は以下の通りです。

 効果副作用
プロペシア抜け毛の原因となる男性ホルモンの分泌を抑制性欲減退・勃起不全など
ザガーロ抜け毛の原因となる男性ホルモンの分泌を抑制性欲減退・勃起不全など
ミノキシジルタブレット血管を拡張・血行を促進・発毛シグナルの促進・毛母細胞の死滅を抑制心臓への負担を増す・動悸・息切れ・めまいなど

内服薬もAGAの一般的な治療法です。フィナステリドを有効成分とするプロペシア、デュタステリドを有効成分とするザガーロが厚生労働省によって認可されています。プロペシアとザガーロのはたらきは、抜け毛の原因となる男性ホルモンの分泌を抑止することです。副作用として性欲減退や勃起不全などを引き起こすほか、海外では肝臓の機能を障害する副作用も報告されています。

ミノキシジルは塗り薬タイプだけが認可されていますが、AGA専門のクリニックでは、内服タイプのミノキシジル(ミノキシジルタブレット)を利用しているケースもあります。塗り薬タイプよりも内服タイプの方が、高い発毛の効果を期待できるためです。内服タイプのミノキシジルには、心臓への負担を増すリスクがあるため、医師の指導下で服用することが重要です。

メソセラピー

メソセラピーの主な効果と副作用は以下の通りです。

効果副作用
薄毛の進行を抑止・発毛の促進頭皮の痛みやかゆみ、赤み

メソセラピーはもともと、皮下に薬剤などを注入する治療法です。AGA治療の場合は、髪の毛の成長に必要な成分(グロースファクター)を特殊な機器で注入することが一般的です。

メソセラピーには薄毛の進行を抑制する効果、発毛を促進する効果などが期待されています。また、重篤な副作用が起こるリスクはほとんどありません。

ただし、人によっては施術時に痛みを感じたり、施術後に頭皮のかゆみや赤みを訴えたりするケースがあります。いずれも軽度の症状であり、副作用と呼ぶほど重大なものではありません。

低出力レーザー

低出力レーザーの主な効果と副作用は以下の通りです。

効果副作用
毛母細胞の分裂を促進・頭皮の炎症を改善・髪の毛の成長を促進これといった副作用のリスクはなし

低出力レーザーは、頭皮に対して障害を与えない程度に出力を抑えたレーザーを照射する治療法です。毛母細胞の分裂を促進したり、頭皮の炎症を改善したり、髪の毛の成長を促進するといった効果が期待されています。

低出力レーザーの優れた点は、副作用のリスクを考慮しなくてよい点です。皮膚に障害を与えない程度の出力でレーザーを照射するため、治療にともなう痛みはもちろん、治療後の副作用もほとんどありません。

一般的には、内服薬や外用薬、育毛剤などと平行して、低出力レーザーの治療を行うことが一般的です。頭皮に与える影響がほとんどないため、皮膚が弱い男性や、女性であっても安心して治療が受けられます。

AGA治療でお悩みの方はベアAGAクリニックへご相談ください

AGA治療で効果がない場合、適切な治療や発毛に関するアドバイスを受けられてない可能性があります。AGAは進行型の脱毛症ですが、適切な治療を受ければ薄毛の進行を遅らせ、年齢に見合った髪の毛の量を回復することが期待できます。

ベアAGAクリニックでは予防プランや発毛実感プランなど、目的や予算に応じてさまざまな治療法を提供しているのが特徴です。さらに発毛をご希望の方には、低出力レーザー治療による発毛の促進も行っています。

初診料や再診料、カウンセリングが無料であるほか、発毛治療を受ける方には血液検査も行っています。無理に治療を勧めることはありませんので、まずは無料カウンセリングで気になることをなんでもご相談ください。

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1.初期脱毛に関するトピック
ミノキシジルによる初期脱毛の期間や仕組み
デュタステリドによる初期脱毛の期間や仕組み
フィナステリドによる初期脱毛が起こる確率や期間

2.効き目に関するトピック
ミノキシジルが効かない人の原因や対処法
デュタステリドが効かないと感じる原因と対処法
・フィナステリドが効かない人の割合や特徴

3.やめどきに関するトピック
フィナステリドの服用をやめたらどうなるのか

ベアAGAクリニック院長 清水 崇裕 Takahiro Shimizu

ベアAGAクリニック院長 清水 崇裕 Takahiro Shimizu

【経歴】東京医科大学卒業後、放射線科に入局し、放射線の専門医を取得。大手AGAクリニックで勤務医として約3年間診療現場で実践を重ね経験を積む。2020年2月、新宿三丁目駅の近くにベアAGAクリニック新宿院を開院。
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