COLUMN AGA以外の薄毛・脱毛症
円形脱毛症の治療方法、原因、特徴について | ベアAGAクリニック新宿院

目次
円形脱毛症(えんけいだつもうしょう)の治療方法、原因、特徴について
円形脱毛症にお困りの方に向けて円形脱毛症の原因や治療法、特徴について記述してきます。
円形脱毛症とは
円形脱毛症は円形の脱毛を生じる疾患(しっかん)です。
円形脱毛症は主に自己免疫(じこめんえき)の疾患として理解されています。
本来自分を病原体から守ってくれるはずの免疫細胞であるリンパ球が、何らかの原因で毛根を攻撃してしまい、成長期の毛にダメージを与えてしまいます。
そして正常な毛を作れなくなり円形脱毛症を生じるのです。
しかし、円形脱毛症の原因として環境的要因(ストレス等)、免疫、遺伝が関わっているとされていますが、その原因は完全にはわかっていません。
よく、精神的なストレスがきっかけで発症するといわれますが、こちらもはっきりしたことは分かっていません。
病歴が長いほど予後は良くありません。
円形脱毛症の毛の特徴
円形脱毛症の見た目としては類円形の脱毛斑(だつもうはん)に短い切れ毛で根元の細い感嘆符毛(かんたんふもう)や毛穴に毛の根元のみ黒く残っているように見える黒点(こくてん)等が特徴的に見られます。
円形脱毛症には脱毛が一つだけのものや、複数のもの、頭部全体に及ぶものや全身に及ぶ場合もあります。
頭部の脱毛範囲が広いものほど重症で、頭部以外の脱毛の範囲も広いほど重症となります。
治療方法
保険適用での治療と自由診療での治療が存在します。
●保険適用での治療
【脱毛斑単発~少数の場合】
- ステロイド剤外用(ぬりぐすり):脱毛斑の範囲より広くぬります
- 抗ヒスタミン薬内服(のみぐすり):俗にいうアレルギーのお薬です
【脱毛斑が大型~多発のもの】
- ステロイド剤外用(ぬりぐすり):脱毛斑の範囲より広くぬります
- ステロイドの局所注射:痛みや皮膚の萎縮を伴う可能性があります
【急速進行型】
- ステロイド剤外用(ぬりぐすり):脱毛斑の範囲より広くぬります。
- ステロイド内服(のみぐすり):効果は高いですが副作用を生じるため短期での使用となります。
●自由診療での治療
ミノキシジル外用(ぬりぐすり)
【頭部全体の25%以上の多発型,全頭型や汎発型】
局所免疫療法(DRCP、SADBE):次項にて説明
局所免疫療法について
当院では脱毛範囲が頭部全体の25%以上の多発型,全頭型や汎発型の症例にSADBEによる局所免疫療法を行っています。
局所免疫療法とは?
局所免疫療法とはかぶれを起こす物質を塗ることにより発毛をさせる治療です。
何故かぶれを起こすと発毛するのでしょうか。その理由はこのようなものです。円形脱毛症はリンパ球が毛根を攻撃する病気です、しかし、かぶれを起こすとリンパ球がかぶれた場所に移動して毛根を攻撃しなくなります。リンパ球が毛根を攻撃しなくなると毛は元どおりに生えてきます。ただし上記は仮説であり詳しいことはわかっていません。治療効果は高く、円形脱毛症ガイドラインでは推奨度B(行うよう勧める)となっています。
実際の局所免疫療法による治療の流れ
- まず2%SADBEを外用して免疫を覚えさせます(感作)。一週間ほどで薬を塗った部位にかゆみ、皮疹が出現します。
- その後免疫ができた後で、脱毛部に低濃度のSADBEを筆で2週間に1度外用します。洗髪は外用の12 時間後に行ってください。
- 初回濃度は0.0001%から開始します。外来ごとに軽度のかゆみが数日続く程度に濃度を調整していきます。
- 効果が減弱するためステロイド軟膏の外用は行いません。
- 発毛後も月に1度のSADBE外用を継続します。
- 皮膚炎、蕁麻疹が強く出たりした場合は局所免疫療法を中止し,抗ヒスタミン薬の内服やステロイド軟膏の外用を行う場合があります。
- 自由診療での治療となります(保険適用はありません)
生活上の注意
睡眠をよくとる、しっかりと休みをとる等、できるだけ心身ともにストレスのない生活を心がけましょう。食事、運動、禁煙、頭皮ケア等も有効です。

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