AGA(男性型脱毛症)は思春期以降の男性に多く見られる脱毛症の一種です。AGAは進行型の脱毛症のため、継続的な治療が必要です。中でもAGA治療の期間については、次のような疑問もよく聞かれます。
「AGA治療はいつまで続ければいいの?」 「治療をやめたらどうなるの?」
本記事ではAGA治療のやめどきや、クリニックに相談するタイミング、やめどきを自分で判断すべきでない理由などについて詳しく解説しています。AGA治療をいつまで続ければいいのか分からない方はお役立てください。
AGA治療のやめどき・クリニックへ相談すべきタイミングとは
AGA治療のやめどき・クリニックへ相談すべきタイミングとしては、以下のような例があげられます。
- AGA治療の効果が1年以上表れないとき
- 副作用の症状が重く生活に支障をきたすとき
- 子作りを開始するとき
- AGA治療の費用の支払いが難しくなったとき
それぞれについて解説します。
AGA治療の効果が1年以上表れないとき
AGA治療のやめどき・クリニックへ相談すべきタイミングの1つが、AGA治療の効果が1年以上表れないときです。AGA治療を始めても、すぐに効果が表れることはありません。
早い方の場合は3ヶ月程度で効果を感じるケースもありますが、一般的には半年から1年ほどの時間が必要です。 AGA治療に用いられる代表的な治療薬のプロペシアを例にとると、治療開始から1年が経過した場合、98%の人に薄毛の改善効果、もしくは現状維持効果が見られます。
もし1年経っても毛髪量にまったく変化が見られず、抜け毛の量が減らないようであれば、その他の方法を考えるタイミングなのかもしれません。
参考:AGA治療で効果がないと感じる原因や対処法について解説
副作用の症状が重く生活に支障をきたすとき
AGA治療にともなう副作用の症状が重く、生活に支障をきたすようであれば、AGA治療のやめどき・クリニックへ相談すべきタイミングと判断してよいでしょう。
生活に支障をきたすようなAGA治療薬の副作用としては、次のような例があげられます。
プロペシア・ザガーロ | 抑うつ症状・めまい・肝機能障害・掻痒感・手足や顔のむくみなど |
ミノキシジル外用薬 | 頭皮のかゆみ赤み・アレルギー反応など |
ミノキシジル内服薬 | 動悸・息切れ・頭痛・立ちくらみ・多毛症など |
プロペシアやザガーロ、ミノキシジル外用薬はいずれも厚生労働省によって認可されており、副作用のリスクはそれほど高くありません。表で紹介したプロペシアやザガーロの副作用のリスクは1%未満であり、ミノキシジル外用薬の副作用のリスクもおよそ8%程度です。
ミノキシジル内服薬は厚生労働省の認可を受けていませんが、外用薬よりも高い発毛効果が期待できるため、AGA治療専門のクリニックではミノキシジル内服薬(ミノキシジルタブレット)を用いるケースもあります。
確率が高いとは言えませんが、これらの副作用によって日常生活に支障をきたすようであれば、一時的に治療薬の利用を中断し、担当医に相談することが重要です。
参考:ミノキシジルが効かない人の原因や対処法を解説
子作りを開始するとき
AGA治療のやめどき・クリニックへ相談すべきタイミングとしては、子作りを開始するときもあげられます。 プロペシアの有効成分のフィナステリドおよび、ザガーロの有効成分のデュタステリドには、勃起機能不全やオーガズム障害など、男性機能を低下させる副作用のリスクがあります。
また男児を妊娠中の女性がプロペシアやザガーロに触れた場合、皮膚を通して有効成分が血管内に入り込み、胎児の外生殖器の成長に悪影響を及ぼす可能性があるため、治療薬の取り扱いには注意が必要です。
参考:AGA治療は一生続けるべきか解説
AGA治療の費用の支払いが難しくなったとき
AGA治療の費用の支払いが難しくなったときも、AGA治療のやめどき・クリニックへ相談すべきタイミングです。
AGAは進行型の脱毛症のため、症状の進行を遅らせるためには継続的な治療が必要です。 現状維持目的であれば1ヶ月あたり3,000円程度から治療を受けられますが、積極的な発毛効果を期待する場合、1ヶ月あたり10,000円から30,000円程度の金額が必要となります。
しかし、そのような場合も自分の判断で治療薬の服用を中断せずに、クリニックに相談するのがおすすめです。
参考:AGA治療は保険適用されるのかどうか解説
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満足できる状態まで髪の毛が回復した場合はすぐ治療をやめずに専門医へ減薬を相談する
AGA治療によって満足できる状態まで髪の毛が回復した場合は、すぐに治療を中断せずに、専門医へ減薬を相談することがおすすめです。AGAは進行型の脱毛症のため、満足できる状態まで髪の毛が回復したとしても、いきなり治療を中断すると、再び薄毛が進行してしまいます。
AGA治療薬には積極的な発毛を促すものと、抜け毛を予防し、現状を維持するものと2つのタイプがあります。ある程度の発毛効果が見られたら、専門医に相談して減薬したり、現状維持目的の治療にシフトすることがおすすめです。
参考:AGAが完治した人はいるかどうか解説
AGA治療薬別|どのような効果を実感できない場合がやめどきか
日本ではAGAの治療薬として、次のような医薬品を用いることが一般的です。
- ミノキシジル
- フィナステリド・デュタステリド
それぞれの治療薬について、どのような効果を実感できない場合がやめどきか紹介します。
ミノキシジル
ミノキシジルには発毛シグナルを促進し、ヘアサイクルの周期を整え、発毛を活発化させる効果が期待されています。国内で行われた24週間におよぶ臨床試験によると、ミノキシジル(5%)を利用した300名の男性に、平均で26本の増毛が認められました。
そのため、服用を開始してなかなか効果が見られない場合であっても、最低半年から1年はミノキシジルの利用を続けることがおすすめです。
1年以上経ってもミノキシジルの発毛効果が見られない場合は、ミノキシジルを正しく利用できていないか、もしくはミノキシジルの効果が期待できない可能性があります。その場合は医師に相談して、ミノキシジルの利用を中断することも考えましょう。
フィナステリド・デュタステリド
フィナステリドやデュタステリドには、AGAを引き起こす原因の1つ、「5α-リダクターゼ」のはたらきを阻害する作用があります。
5α-リダクターゼが活発にはたらくとテストステロンがジヒドロテストステロンへと変化し、抜け毛の原因となる有害なサイトカインが生成されます。
日本皮膚科学会の行った臨床試験によると、フィナステリド(1mg)を1年以上服用した場合、およそ58%にAGAの改善効果が見られ、40%に現状維持効果が認められました。
デュタステリドにも5α-リダクターゼのはたらきを阻害する作用があるため、フィナステリドと同様の効果が期待できます。1年間フィナステリドやデュタステリドを服用して、まったく効果が実感できない場合は、医師と相談して別の治療法に切り替える方法もあります。
参考:フィナステリドの服用をやめたらどうなるのか解説
AGA治療のやめどきを自分で判断すべきでない理由|やめるとどうなるのか
AGA治療のやめどきを自分で判断すべきでない理由は以下の3点です。やめどきの判断がつかない場合、ベアAGAクリニックまでご相談いただくことをおすすめします。
- やめどきはクリニックでの検査や専門医の診断を経てからでないと判断できないため
- 自分の判断で治療をやめると髪の毛が治療前の状態へ戻る恐れもあるため
- 中断後の再開から効果を実感するために半年〜1年ほどAGA治療を継続する必要があるため
それぞれについて解説します。
やめどきはクリニックでの検査や専門医の診断を経てからでないと判断できないため
やめどきはクリニックでの検査や専門医の診断を経てからでないと、正確に判断できません。 例えばAGA治療を開始した場合、2週間から1ヶ月ほど経った頃に、一時的な抜け毛量の増加である初期脱毛を発症することがあります。
初期脱毛は治療薬による発毛効果の裏返しと考えられています。 しかし専門家でない場合、抜け毛が初期脱毛によるものなのか、それとも薄毛の進行によるものなのか、正確に判断するのは困難です。そのため、クリニックでの検査や専門医の診断が必要です。
自分の判断で治療をやめると髪の毛が治療前の状態へ戻る恐れもあるため
自分の判断で治療をやめると、髪の毛が治療前の状態へ戻る恐れがあります。 AGAは進行型の脱毛症のため、治療をやめると一度は改善に向かっていた症状が再び進行し始めます。
結果として次第に抜け毛の量が増え、AGA治療前の状態へ戻ってしまう可能性があります。
中断後の再開から効果を実感するために半年〜1年ほどAGA治療を継続する必要があるため
AGA治療のやめどきを自分で判断すべきでない理由として、AGA治療を中断後、再開してから効果を実感するまでには再び半年〜1年ほどAGA治療を継続する必要があります。
もともとAGAの改善効果を実感できるまでに半年から1年かかるのに加え、中断後の治療再開からさらに半年から1年の治療期間が必要となるため、経済的な負担が大きくなります。
参考:AGAが「発症したら終わり」といわれる理由を解説
AGA治療のやめどきを事前に決めておくこともおすすめ
AGA治療を始める場合、やめどきを事前に決めておくことがおすすめです。AGAは進行型の脱毛症のため、基本的に完治という概念がありません。
そのため、自分なりのゴール地点を設定するようにしましょう。 AGA治療のゴール地点としては、以下のような例があげられます。
- 子どもの学業や結婚式が終わるまで
- 周囲に薄毛の人が増える年齢になるまで
- ある程度の発毛効果が得られるまで
AGA治療を検討する方の中には、「親の薄毛を子どもが恥ずかしく思っている」といった事情をお持ちの方もいます。その場合、子どもの学業や結婚式が終わったら、自分もAGA治療を卒業する方法があります。
また、50代や60代になると周りにも薄毛の人が増えてくるため、薄毛がコンプレックスではなくなるかもしれません。その場合、AGA治療をやめることも検討すると良いでしょう。 AGA治療によってある程度の発毛効果が見られた場合、維持療法に切り替え、費用的負担を軽減する方法もあります。
AGA治療をやめるべきでない人の特徴
AGA治療に関して、すぐにやめるべきではないケースがあります。AGA治療をやめるべきでない人の特徴は以下の通りです。
- 満足できる状態まで髪の毛が回復した人
- 初期脱毛の脱毛量が多く気になる人
- AGA治療を開始して間もない人
それぞれについて解説します。
満足できる状態まで髪の毛が回復した人
AGA治療によって満足できる状態まで髪の毛が回復した人は、すぐにAGA治療をやめるべきではありません。AGAは進行型の脱毛症のため、自分の判断で治療をやめてしまうと、再び薄毛が進行してしまいます。
満足できる状態まで髪の毛が回復したら、今度は髪の毛の量を維持することが重要です。髪の毛の量を維持するのなら、治療薬の量を減らしたり、使用頻度を減らしたりしても対処可能です。 いずれにせよ自分の判断で治療を中止せずに、必ず担当医に相談するよう心がけましょう。
初期脱毛の脱毛量が多く気になる人
初期脱毛にともなう抜け毛の量が多くて気になる場合も、すぐにAGA治療をやめるべきではありません。初期脱毛はAGA治療の効果の裏返しでもあります。
初期脱毛の期間の目安については、以下の表を参考にしてください。
初期脱毛が起こる時期 | AGA治療を開始してから2週間~1ケ月 |
初期脱毛が終わる時期 | AGA治療を開始してから1ヶ月半~3ケ月 |
AGA治療にともなう初期脱毛には個人差があり、まったく初期脱毛が見られない方もいます。初期脱毛が起こる方の場合、平均すると治療開始から2週間~1ヶ月で抜け毛の量が増加し、1ヶ月半~3ヶ月で終息する傾向にあります。
初期脱毛はAGA治療薬の効果によってヘアサイクルの周期が整い、新たな髪の毛が生えてきているプロセスでもあるため、自分の判断で治療を中断することは避けましょう。
AGA治療を開始して間もない人
AGA治療を開始して間もない人も、すぐにAGA治療をやめるべきではありません。AGAの治療効果が表れるまでの期間には個人差がありますが、治療開始からおよそ半年~1年で効果を実感される方が多いです。
発毛効果が実感できるまでに個人差があるのは、人によってヘアサイクルの周期が異なるためです。ヘアサイクルの周期は以下の表のようになっています。
成長期(早期・中期・後期) | 髪の毛が太く・強く成長する時期。ヘアサイクルのおよそ85%~95%を占める |
退行期 | 毛包の退縮が始まり、髪の毛の成長が停止する時期。ヘアサイクルのおよそ1%を占める |
休止期 | 髪の毛の成長が完全に停止して抜け落ちる時期。ヘアサイクルのおよそ10%~15%を占める |
AGAを発症している場合、髪の毛の成長期がおよそ数ヶ月から1年と短くなっています。AGA治療の効果が表れるまでおよそ半年から1年は必要なため、その間は治療をやめるべきではありません。
参考:AGA治療のデメリットについて解説
AGA治療のやめどきはAGAクリニックと皮膚科のどちらへ相談すべきか
AGA治療のやめどきを相談する場合、皮膚科よりもAGAクリニックを選ぶと良いでしょう。 AGAクリニックの医師は、AGA治療に特化しているため、より専門的な検査や診断を受けられる点がおすすめのポイントです。
ベアAGAクリニックの院長は、大手クリニックで経験を積み、10,000人以上の治療実績があります。また、科学的根拠に基づいた治療をモットーとしているため、AGA治療のやめどきが分からない方は、一度お気軽にご相談ください。
AGA治療を途中でやめないために血液検査で原因と効きやすい治療薬を調査するべき
AGA治療を途中でやめないためには、血液検査で抜け毛や薄毛の原因を確定し、自分に合った効きやすい治療薬を調査するべきです。AGAの治療前に血液検査を行うのには、以下のような理由があります。
- 薄毛の原因がAGAかどうかを特定する
- AGA治療薬を投与できる身体の状態かどうかをチェックする
- AGA治療薬を投与した場合の効果を予測する
- 遺伝的な要因による将来のAGA発症リスクを調べる
- AGA治療薬の服用にともなう副作用のリスクを調べる
AGA治療を継続するモチベーション維持のためには、治療薬の効果があることを確認し、副作用のリスクをコントロールできると安心することが重要です。
AGAクリニックで血液検査を行えば、薄毛の原因がAGAかどうかを特定し、適切な治療薬を選択できます。また、副作用のリスクを最低限度に抑えつつ、最大限に効果がある治療を受けられます。
自分でAGAを治療している場合は今すぐやめてクリニックへの相談がおすすめ
自分の判断でAGA治療薬を購入して、薄毛の改善に取り組んでいる場合は、今すぐやめてクリニックへ相談するのがおすすめです。薄毛がAGAによるものかどうかは、AGAクリニックで血液検査を行わないと判断できません。
AGA治療は早期に始めると効果が見られやすいですが、あくまでも専門クリニックで検査を受け、適切な治療を受けることが前提です。AGAは進行型の脱毛症のため、適切に対処しないと徐々にではありますが確実に進行します。 「早くクリニックで見てもらえばよかった」と後悔しないためにも、早期のクリニック受診をおすすめします。
参考:AGA治療でのよくある後悔について解説
AGA治療のやめどきについてのご相談はベアAGAクリニックへ
AGA治療のやめどきについて悩まれている方は、なるべく早めにベアAGAクリニックまでご相談ください。AGA治療を始めて間もない方や、治療にともなう初期脱毛が起こっている方、ある程度まで薄毛が改善した方の場合、AGA治療を中断しない方が良いと考えられます。
専門医の指導下でAGA治療を行えば、最大限の効果が期待できるだけでなく、副作用の心配をする必要もありません。自分の判断で治療薬を購入すると、効果が得られないこともあるだけでなく、副作用が起こった際に自己責任となります。
AGA治療を開始する場合、事前にゴール地点を設定することがおすすめです。どこにゴール地点を設定するべきかわからない方や、治療法に関する不安がある方は、ベアAGAクリニックの無料カウンセリングまでお気軽にお問い合わせください。
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