COLUMN AGA基礎知識

AGAの遺伝子検査を行う方法と遺伝子検査でわかることを解説

公開日:2023/03/13

更新日:2023/03/13

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AGAの遺伝子検査の目的や、検査を受けられる場所について気になりませんか?

AGAの遺伝子検査では、AGAの発症リスクを把握でき、投薬治療の有効性の目安を調べることができます。「AGAの遺伝子検査は意味があるの?」と懐疑的な意見もありますが、一定の有効性が認められている検査方法です。

本記事では、AGAの遺伝子検査でわかることや検査方法、検査の流れ、検査を受けられる場所、費用や検査にかかる期間について紹介していきます。

※本記事は日本皮膚科学会ガイドライン「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」を参考に作成しています。

AGAの遺伝子検査とは

AGAの遺伝子検査は、体質的にAGAを発症しやすいかを調べる検査です。

体内に存在する男性ホルモンの受容体「アンドロゲンレセプター」は、AGAの発症に強く関係していると考えられており、AGAの遺伝子検査は、アンドロゲンレセプターを遺伝子解析してAGA発症リスクを調べることができます。

遺伝子検査は採血や粘膜などを採取し、得られた検体の遺伝子解析を行うことで評価します。

AGAの遺伝子検査でわかること

AGAの遺伝子検査でわかることは次の2つです。

  • 遺伝的にAGAを発症するリスクがあるか
  • AGA治療薬が薄毛改善に有効か

遺伝子検査では、体質的にAGAになりやすいかわかると同時に有効な治療方法を知ることができます。以下では、それぞれの詳細を紹介します。

遺伝的にAGAを発症するリスクがあるか

AGAの遺伝子検査では、遺伝的にAGAを発症するリスクがあるかを調べられます。

AGAは「DHT(ジヒドロテストステロン)」と呼ばれる男性ホルモンが原因で発症します。DHTが男性ホルモンの受容体である「アンドロゲンレセプター」に取り込まれることで、脱毛因子が生成され、抜け毛・薄毛が進行する仕組みです。

アンドロゲンレセプターのDHTに対する感受性は、遺伝的に子供に受け継がれやすい傾向にあるため、AGAは遺伝的な要素を持つ脱毛症だと考えられています。

AGAの遺伝子検査を受けることにより、AGAを発症しやすい体質か予測することができます。

AGA治療薬が薄毛改善に有効かどうか

AGAの遺伝子検査は、AGA治療薬に対する感受性の目安を知ることもできます。

AGAの治療法は、主にプロペシアやザガーロなどの内服薬を使用するのが主流です。

プロペシアの有効成分「フィナステリド」と、ザガーロの有効成分「デュタステリド」は、どちらも体内にある酵素「5αリダクターゼ」のはたらきを阻害します。5αリダクターゼとは、男性ホルモンの「テストステロン」と結びつくことで、AGAの原因となる「DHT」を生成する酵素です。

プロペシアやザガーロで5αリダクターゼのはたらきを阻害することで、AGAによる薄毛の進行を抑制が可能です。

AGAの遺伝子検査では、プロペシアやザガーロに対する感受性の目安を知ることができます。

AGA遺伝子検査は粘膜もしくは毛髪を採取して検査する2種類の方法がある

AGAの遺伝子検査の実施方法は、医療機関によって異なりますが、下記のような方法が挙げられます。

  • 粘膜を採取する
  • 毛髪を採取する
  • 血液から採取する

基本的には、血液検査や、ほほの内側の粘膜を採取して検査するケースが一般的ですが、毛髪を数本採取して検査することもできます。

検査を受けるにあたり痛みなどはなく、短時間で検査を実施できるため、どなたでも気軽に遺伝子検査を受けられます。

AGA治療前の遺伝子検査を受ける場所

AGAの遺伝子検査を受けられる場所は、主に次の3ヶ所です。

  • AGAクリニック
  • 皮膚科
  • 自宅(検査キットを利用)

AGAの治療を受ける前に、まずは遺伝子検査を受けてAGAリスクを調べましょう。以下では、検査を受けられる3つの場所とメリット・デメリットを詳しく紹介します。

AGAクリニック

AGA遺伝子検査は、AGAクリニックで受けることができます。AGAクリニックで検査を受けるメリット・デメリットは次の通りです。

メリット・AGAに特化した診断・診療が受けられる
デメリット・数万円の検査費用がかかるところもある
・自宅や仕事場近くにAGAクリニックがないと通いにくい

AGAクリニックは他の医療機関とは異なり、AGAの治療に特化した医師が在籍しているため、よりAGA治療に特化した診断・診療を受けられるのがメリットです。

しかし、検査には数万円の費用がかかってしまったり、自宅や仕事場など近場にAGAクリニックがないと通いにくいというデメリットがあります。

薄毛でお困りの方や抜け毛が心配な方は、AGA治療に特化したAGAクリニックで検査を受けることをおすすめします。

皮膚科

皮膚科で遺伝子検査を受けることも可能です。皮膚科で遺伝子検査を受けるメリット・デメリットは次の通りです。

メリット・地方在住の方でも検査を受けやすい
デメリット・AGAクリニックよりも検査費用が高額になりやすい
・AGA専門とした検査結果を受けられないことがある

皮膚科はどこにでもあるため、地方在住の方でも検査を受けに行きやすいことがメリットです。

しかし、AGAクリニックに比べ検査費用は高額になりやすくAGA専門の検査結果や治療を受けられないこともあるということがデメリットです。

また、以下の記事ではAGAクリニックと皮膚科の違いについて詳しく解説しているため、あわせてご覧ください。

皮膚科とAGAクリニックで受けられるAGA治療法・費用面の違いについて解説

自宅(検査キットを利用)

検査キットを使用して、自宅で遺伝子検査を受ける方法もあります。自宅で検査を受けるメリット・デメリットは次の通りです。

メリット・手軽に検査を受けられる
デメリット・検査結果がわかるまで時間がかかる

自宅で検査キットを使用すれば病院へ行く必要がないため、検査を受けるのに手間がかからないことがメリットです。しかし、検査結果がわかるまで時間がかかるというデメリットがあります。

また、検査キットの使用の流れは次の通りです。

  1. インターネットや電話で申し込み
  2. 検査試料を採取
  3. 返送
  4. 検査結果の通知

検査キットの使用方法は検査機関により異なりますが、検査キットを取り寄せたら唾液などを採取して検査機関に返送する方法が主流です。

AGA遺伝子検査の費用相場

AGAの遺伝子検査の費用相場は、検査方法により異なります。

  • 遺伝子検査キットを使用する場合
  • AGAクリニックや皮膚科にて遺伝子検査を受ける場合

以下では、上記2つのケースにおいて検査費用の相場を紹介します。

遺伝子検査キットを使用する場合

遺伝子検査キットを使用する場合は、検査費用の相場は10,000円〜20,000円です。

AGAクリニックや皮膚科など医療機関で検査を受ける場合よりも、数千円程度費用を抑えることができます。

AGAクリニックや皮膚科にて遺伝子検査を受ける場合

AGAクリニックや皮膚科などで遺伝子検査を受ける場合には、検査費用の相場は15,000円〜30,000円です。

遺伝子検査は自由診療にあたるため、検査費用は医療機関により異なります。

また、AGAクリニックであればAGAに特化した検査が受けられるうえ、検査結果に応じてAGA専門の医師による治療が受けられます。

遺伝子検査を含まない血液検査だと平均5,000円程度

医療機関によっては遺伝子検査を兼ねて血液検査を行うことがありますが、遺伝子検査を含まずに血液検査のみ行う場合では、費用相場は平均5,000円程度です。

AGA治療は原則として保険適用外のため、血液検査にかかる費用は全額自己負担となります。費用の詳細は検査項目により異なるケースが一般的です。

また、血液検査はAGA治療薬内服の可否や、内服に伴う副作用の有無を確認できる検査方法です。そのため、すでに薄毛が進行している方で、AGA治療を受ける前提とする場合は主に血液検査が行われます。

AGAクリニックにて遺伝子検査を受けるまでの流れ

AGAクリニックで遺伝子検査を受けるまでの流れは次の通りです。

  1. 診察を予約する
  2. クリニックを受診し問診票へ記入する
  3. 医師の診察・カウンセリングを受ける
  4. 遺伝子検査(または血液検査)を受ける

AGAクリニックでは、患者さまのプライバシーに配慮した診療を実施するため、基本的に予約制となっています。インターネットや電話などから受診希望日を予約しましょう。

クリニックを受診した際は、問診票に必要事項を記入し医師の診察・カウンセリングを受けます。カウンセリングでは、専門の医師やカウンセラーから治療法や費用について説明してくれます。

治療内容や費用に納得したうえで治療を開始するために、遺伝子検査または血液検査を実施するケースが一般的です。ただし健康診断などを含め、直前の6ヶ月以内に血液検査を受けている場合、血液検査は実施しないこともあります。

遺伝子検査には基本的に健康保険が適用されない

AGAの治療は自由診療のため、治療費や診察料、検査料は全額自己負担となります。遺伝子検査も健康保険が適用されず、検査費用は全額自己負担です。

また、AGAクリニックには患者さまの経済的負担を軽減するために、遺伝子検査を実施しないところがあります。

ただし、AGA治療による副作用リスクを低減し、より効率的に治療を進めるためには事前に検査を受けるのをおすすめします。

遺伝子検査は必須ではありませんが、AGA治療をお考えの方は検査を受けることを検討ください。

ベアAGAクリニックではオーダーメイドで自分に合った治療法を選択可能

ベアAGAクリニックでは、検査結果に応じたオーダーメイドの治療法をご提案しています。主に次の4種類の治療プランがあります。

プラン治療内容料金
予防プランフィナステリド内服薬月2,750円
ライトプランフィナステリド内服薬+ミノキシジル内服薬月11,000円(12ヶ月コース)
発毛実感プランライトプラン+ミノキシジル外用薬+サプリメント月33,000円(12ヶ月コース)
発毛即効プラン発毛実感プラン+頭皮への注射療法月82,500円(12ヶ月コース)

上記4種類のプランのほか、医師とご相談のうえで患者さま一人ひとりに合った治療法が選択できます。体質的に投薬治療が難しい方には、低出力レーザー治療も行います。

また、治療開始時にプランを選択しますが、コースは途中でも変更可能です。キャンセルによる返金にも対応しているため、AGAの検査・治療のご相談はベアAGAクリニックをご利用ください。

参考:ベアAGAクリニック「料金一覧」ページ

AGAの遺伝子検査に関するよくある質問

AGAの遺伝子検査に関するよくある質問には、次の4つがあります。

  • AGA遺伝子検査の結果はいつわかる?
  • AGA遺伝子検査を受けるタイミングはいつがおすすめ?
  • AGA遺伝子検査は誰でも受けられる?
  • 遺伝子検査が意味ない・信憑性がないと言われる理由は?

以下では、4つの質問について回答します。

AGA遺伝子検査の結果はいつわかる?

検査試料を採取してからおよそ3週間~1ヶ月ほどでAGA遺伝子検査の結果がわかります。

検査自体は血液や粘膜を採取のみのため時間はかかりませんが、AGAに関連する遺伝子情報を解析するために数週間の期間が必要です。

また、市販の検査キットを使用する場合は、検査試料の返送や報告書を受け取るまでに配送の時間がかかるため、さらに時間がかかる可能性があります。

AGA遺伝子検査を受けるタイミングはいつがおすすめ?

AGAの遺伝子検査を受けるタイミングに決まりはありません。

遺伝子は先天的なもので原則的に変わることはありません。いつ検査を行っても自身の生まれ持った体質を知ることができるため、都合の良いタイミングで検査を受けましょう。

AGA遺伝子検査は誰でも受けられる?

AGAの遺伝子検査は誰でも受けることが可能です。

ただし、基本的には男性を対象とした検査のため、女性はAGA遺伝子検査を受けられないケースがほとんどです。女性の薄毛はAGA以外のさまざまな原因が考えられるため、一度専門クリニックや皮膚科に相談することをおすすめします。

また、海外在住の方も一般的には検査キットが非対応となります。

遺伝子検査が意味ない・信憑性がないと言われる理由は?

AGA遺伝子検査は「意味ない」「信憑性がない」と言われることがあります。本当にAGAリスクがわかるのか学者により意見が分かれているためです。

遺伝学の知識普及などを目的とする「日本人類遺伝学会」は、一般市民を対象とする遺伝子検査に対して問題提起しています。

参照:一般市民を対象とした遺伝子検査に関する見解|日本人類遺伝学会

また、過去に行われた8つの研究を集計しメタ分析した海外の大規模な研究では、合計でAGA患者2074人と健常者1,115人のデータが分析されました。その結果、アンドロゲンレセプター遺伝子とAGAのリスクの間に、特に白人集団においては明らかな相互関係が見つかりませんでした。

AGA遺伝子検査の結果が必ずしもAGA発症を決定づけるわけではないため、あくまでAGAに対する傾向と対策を講じる上でのひとつの手段という立ち位置となります。

AGAの遺伝子検査に関するご相談はベアAGAクリニックへ

AGAの遺伝子検査は、体質的にAGAリスクがあるか、またAGA治療薬が薄毛を改善するのに有効かを調べる検査方法です。

AGAクリニックや皮膚科などで検査を受けるほか、検査キットを使用する方法もあります。

なかでも、AGAクリニックは専門の医師が在籍しており、AGAに特化した検査・治療を受けられるため、AGA遺伝子検査を受けるならAGAクリニックの利用がおすすめです。

ベアAGAクリニックでは、AGAリスクがあると判断される場合には、一人ひとりに応じたオーダーメイドの治療法をご提案します。AGAの遺伝子検査に関するご相談は、ベアAGAクリニックをご利用ください。

ベアAGAクリニック院長 清水 崇裕 Takahiro Shimizu

ベアAGAクリニック院長 清水 崇裕 Takahiro Shimizu

【経歴】東京医科大学卒業後、放射線科に入局し、放射線の専門医を取得。大手AGAクリニックで勤務医として約3年間診療現場で実践を重ね経験を積む。2020年2月、新宿三丁目駅の近くにベアAGAクリニック新宿院を開院。
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