COLUMN FAGAの基礎知識

10代女性の髪の毛が抜ける原因を解説|抜け毛の対策方法も紹介

公開日:2023/03/13

更新日:2023/03/13

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10代の女性で「最近抜け毛が多い気がする」と感じることはありませんか?

髪の毛は平均で1日50本〜100本抜けるため、抜け毛があるのは自然なことです。しかし、明らかに大量の抜け毛がある場合では、脱毛症など何らかの原因が考えられます。

抜け毛の原因によっては、状態を放置すると薄毛になる可能性があるため早期に治療を開始することが大切です。

本記事では、10代女性の髪の毛が抜ける原因や対策方法について紹介します。

(※本記事は日本皮膚科学会ガイドライン「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」を参考に作成しています。)

目次

髪の毛が1日に抜ける平均の本数

一般的に髪の毛が1日で抜ける平均本数は、約50本〜100本と言われています。

頭部全体で髪の毛は10万本程度あるとされており、髪の毛が1日100本抜けても全体の約0.1%です。抜け毛は薄毛が進行しているサインと言えますが、毎日100本程度抜けているからといって、薄毛になっているとは考えにくいです。

また、抜け毛の本数は季節や環境により変動することがあり、多い時は100本以上抜ける可能性もあります。

10代女性の髪の毛が抜ける場合に考えられる原因

毎日100本以上の髪の毛が抜けている場合には、何らかの理由により抜け毛が増えている状態です。10代の女性で髪の毛が抜ける原因には、次の6つが考えられます。

  • 過剰なストレスで自律神経やホルモンバランスが乱れている
  • 過度なダイエットや乱れた食生活で栄養が不足している
  • 睡眠不足・生活習慣の乱れにより髪の毛が成長しづらい
  • 頭皮に合わない・負担の大きいヘアケアをしている
  • 遺伝による脱毛症・FAGAを発症している
  • FAGA以外の脱毛症を引き起こしている

抜け毛が増える原因はさまざまですが、10代女性の場合は年齢以外の原因が考えられます。以下では、6つの原因について詳しく紹介します。

過剰なストレスで自律神経やホルモンバランスが乱れている

10代の女性の場合、過剰なストレスにより自律神経やホルモンバランスが乱れ、抜け毛が増えている可能性があります。

自律神経とは体温や代謝など体の機能をコントロールする神経のことです。自律神経が乱れると血管が収縮し血流が悪くなり、髪の毛や頭皮に栄養が行き渡らなくなり抜け毛が増えることがあります。

また、ホルモンバランスが乱れると、頭皮の皮脂の分泌量が増加し頭皮環境の悪化につながります。頭皮環境が悪いと髪の毛の成長を妨げることになり、抜けやすくなるという仕組みです。

過度なダイエットや乱れた食生活により栄養が不足している

過度なダイエットも薄毛の原因のひとつです。ダイエットをすると髪の毛の成長に必要な栄養が不足します。

さらにダイエット中は基礎代謝が低下し、頭皮の血行不良を起こしやすく、栄養は血液により全身へ運ばれているため、血行不良は抜け毛につながります。

ダイエット自体に問題はありませんが、極端に食事を摂らないなど過度なダイエットは抜け毛につながるため注意が必要です。

睡眠不足・生活習慣の乱れにより髪の毛が成長しづらい

睡眠不足をはじめとする生活習慣の乱れも、抜け毛につながる可能性があります。

髪の毛は寝ている間に成長するため、睡眠不足は髪の毛の成長を妨げる原因になります。たとえば、毎日の睡眠時間が6時間未満で、寝起きがだるいと感じる方は睡眠不足の状態に陥っている可能性が高いです。

また、睡眠以外にも食生活の乱れや疲労の蓄積など、乱れた生活習慣は自律神経やホルモンバランスを崩し抜け毛を招きます。

頭皮に合わない・負担の大きいヘアケアをしている

頭皮に合わないヘアケアをしていることも抜け毛が増える原因の1つです。特に注意すべきなのがシャンプーとドライヤーです。

洗浄力の強いシャンプー剤の使用や、毎日複数回の洗髪は頭皮の乾燥につながります。頭皮が乾燥することでフケが発生し毛穴をふさぎ、細菌繁殖による頭皮トラブルのもととなります。

同様に、過度なドライヤーも頭皮が乾燥する原因です。間違ったヘアケアは頭皮環境の悪化、頭皮トラブルにつながるため注意が必要です。

また、ヘアカラーやパーマを頻繁に繰り返すことも、頭皮や髪の毛にダメージが蓄積されます。頭皮環境が悪くなるため、過度なヘアカラーやパーマは控えましょう。

遺伝による脱毛症・FAGAを発症している

遺伝による脱毛症のFAGA(女性男性型脱毛症)を発症している可能性も考えられます。

FAGAは女性が発症する脱毛症のことで、「FPHL(Female Pattern Hair Loss)」と呼ばれることもあります。前頭部の髪の毛が抜けたり、髪の毛が短く細くなったりすることが特徴です。

FAGAは遺伝、男性ホルモン、環境因子など様々な要因が複合的に関与して発症すると考えられており、明確な単一の原因は明らかになっていません。

主に成人の女性に見られる脱毛症ですが、10代でもFAGAを発症する可能性はあります。

FAGA以外の脱毛症を引き起こしている

10代女性の抜け毛の原因として、FAGA以外の脱毛症を引き起こしている可能性もあります。考えられる主な脱毛症は以下の2つです。

  • 牽引性脱毛症(けんいんせいだつもうしょう)
  • 円形脱毛症

牽引性脱毛症とは、頭皮に負荷がかかる髪型を続けることで、生え際や分け目が目立つようになる脱毛症のことです。いつも同じ髪の毛の結び方・留め方をしていると、髪の毛が引っ張られ(牽引され)、抜け毛が発生することがあります。

また、円形脱毛症は集中して円形型に髪の毛が抜け落ちる脱毛症です。明確な原因は明らかになっていませんが、ストレスや自己免疫疾患のほか、アトピーが関係していると考えられています。

牽引性脱毛症や円形脱毛症は自然に回復するケースがありますが、症状が続く場合には治療を受けることが大切です。

10代女性で抜け毛が気になる場合はAGAクリニックの受診がおすすめ

10代女性で抜け毛が気になる場合は、AGAクリニックの受診を検討しましょう。

AGAクリニックではさまざまな検査を行い、抜け毛の原因を特定し薄毛治療を行います。抜け毛は早期診断・早期治療により発毛の可能性が高まるため、できる限り早くAGAクリニックを受診することが大切です。

AGAクリニックの治療の流れは次の通りです。

  1. 予約・受付
  2. 医師による問診
  3. カウンセリング
  4. 治療
  5. 通院

AGAクリニックによってはオンライン診療に対応しているところがあり、直接行かなくても自宅からスマホで気軽に受診することができます。

ベアAGAクリニックはオンライン診療に対応しているほか、カウンセリングは無料です。以下の記事では、当院のオンライン診察の詳しい方法について解説しているためあわせてご覧ください。

AGAのオンライン診療 | 薄毛治療ならベアAGAクリニックへ

10代女性の髪の毛が抜けるときの対策方法

10代女性で髪の毛が抜けるときにできる対策方法は次の5つです。

  • 栄養バランスのいい食事を摂れているか食生活を見直す
  • 生活リズムを整えて質の良い睡眠を取る
  • 頭皮マッサージで血行不良を解消する
  • 頭皮へ負荷のかかるヘアケアをしていないか見直す
  • 抜け毛発症初期に皮膚科やAGAクリニックへ相談する

5つの対策方法について詳しく紹介します。

栄養バランスのいい食事を摂れているか食生活を見直す

食生活を見直し、栄養バランスの整った食事を意識しましょう。

栄養バランスが乱れていると栄養が不足し髪の毛の成長が妨げられます。特に過度なダイエットなどで栄養が不足している方は、栄養をしっかり摂ることで抜け毛が改善される可能性があります。

なかでも、髪の毛の成長にいい栄養素は次の5種類です。

  • たんぱく質
  • ビタミンA・B・E
  • ミネラル(亜鉛・ヨウ素)
  • イソフラボン
  • コラーゲン

たんぱく質は髪の毛を構成する栄養素のひとつです。髪の毛の約8割はたんぱく質でできており、薄毛対策はもちろん、ハリ・ツヤのある髪の毛を作るためにもたんぱく質は必要です。

その他、亜鉛はたんぱく質の一種である「ケラチン」の合成を助ける栄養素で、イソフラボンは女性ホルモンと似たはたらきをし薄毛の予防が期待できます。上記の栄養素を中心とし、バランスの整った食生活を送りましょう。

生活リズムを整えて質の良い睡眠を取る

睡眠不足の可能性がある方は、生活リズムを整えて質の良い睡眠を取りましょう

睡眠中は成長ホルモンが分泌され髪の毛が成長します。少なくとも6時間以上は睡眠時間を確保してください。

寝る2時間前までに食事や入浴を済ませ、1時間前からスマホの画面を見ないことも大切です。SNSやゲームなどはせずに目を休めることで、深く眠りやすくなります。

また、毎朝同じ時間に起きて生活リズムを作ることにより、睡眠の質を高めることが可能です。起床後すぐに日光を浴びることで、身体を目覚めさせることができます。

頭皮マッサージで血行不良を解消する

血行不良を解消するために頭皮マッサージを行いましょう。

血液には栄養を全身へ運ぶ役割があり、頭皮や髪の毛が成長するために必要な栄養も血液により運ばれます。血行不良の状態では髪の毛の成長に悪影響を及ぼすため、抜け毛対策には頭皮の血行不良を解消する必要があります。

頭皮マッサージは入浴中、または入浴後の体が温まっているときに行うことがおすすめです。マッサージする際、爪を立てると頭皮トラブルの原因となるため、指の腹や手のひらを使って優しくマッサージしてください。

頭皮へ負荷のかかるヘアケアをしていないか見直す

頭皮へ負荷のかかるヘアケアをしていないか見直すのも抜け毛対策のひとつです。

洗浄力の強いシャンプー剤を使っている方は、洗浄力の弱いシャンプーに買い替えましょう。長時間のドライヤーは頭皮を乾燥させてしまうため、過度に乾かしすぎないようにしてください。

また、ヘアカラーやパーマを頻繁に行っている方は、頻度を減らすことも大切です。

以下の記事では、ドライヤーの正しいヘアケア方法について解説しているためあわせてご覧ください。

ドライヤーで髪の毛が抜ける…本数が多いとやばい?薄毛の基準や抜け毛への対策を紹介

抜け毛発症初期に皮膚科やAGAクリニックへ相談する

抜け毛が多いと感じたら、できる限り早期に皮膚科またはAGAクリニックへ相談しましょう。

10代女性で抜け毛が増える原因はさまざまです。抜け毛を改善・予防するためには、原因に合った治療を受けることが大切です。皮膚科やAGAクリニックでは、詳細な検査をもとに抜け毛の原因を突き止めることができ、より効率良く抜け毛治療を始められます。

また、抜け毛を放置して薄毛が進行している場合には、元の状態に回復するまでに時間がかかります。抜け毛が改善されるまでの時間が短ければ、治療費用も抑えられるため、できる限り早期に皮膚科やAGAクリニックへ相談してください。

10代女性で髪の毛が抜ける場合にしてはいけない行動

10代女性で髪の毛が抜ける時、してはいけない行動が次の2つです。

  • 生活習慣やヘアケア方法などを変えずに抜け毛を放置する
  • 抜け毛治療薬を輸入・購入し自分で治療を行う

2つの行動について詳しく紹介します。

生活習慣やヘアケア方法などを変えずに抜け毛を放置する

抜け毛が多いと感じているものの、生活習慣やヘアケア方法を変えずに抜け毛を放置する行為はNGです。

放置して抜け毛が自然に治るとは限らず、薄毛がますます進行していく可能性もあります。たとえば、洗浄力の強いシャンプー剤が原因で抜け毛が増えている場合には、シャンプー剤を見直さなければ抜け毛の改善は難しいでしょう。

抜け毛が多いと感じたら、まずは生活習慣やヘアケア方法を見直すなど、身の回りのできることから取り組みましょう。

抜け毛治療薬を輸入・購入し自分で治療を行う

抜け毛の治療薬を個人輸入で購入し、自分で治療することもNG行為です。

個人輸入とは、海外の治療薬を個人使用の目的で通販サイトから購入する方法です。日本では承認されていない治療薬も購入できる一方で、偽物や粗悪品が届く可能性があります。

偽物や粗悪品を使用すると思うような効果が得られないだけでなく、重篤な副作用を起こすことも考えられます。

薬局やドラッグストアで販売されている市販品であれば副作用リスクは低いですが、日本では売られていない治療薬を個人で購入し使用するのは危険です。

AGAクリニックでは無料相談を行っているところもあるため、抜け毛の治療は自分で行うのではなく、まずはAGAクリニックへ相談してください。

10代女性の髪の毛が抜けることに関するよくある質問

10代女性で髪の毛が抜けることに関してよくある質問は次の3つです。

  • 10代女性の髪の毛は病気が原因で抜ける?
  • 10代女性の抜け毛のサインは?
  • 10代女性でも大人と同じ量の治療薬を服用できる?

3つの質問に対して回答します。

10代女性の髪の毛は病気が原因で抜ける?

病気が原因で髪の毛が抜ける可能性はあります。10代女性が発症することのある脱毛症は次の3つです。

  • FAGA
  • 円形脱毛症
  • 牽引性脱毛症

円形脱毛症と牽引性脱毛症は、生活の改善を意識すれば自然に抜け毛がおさまることがあります。一方で、FAGAは自然に治ることがない脱毛症です。

何が原因で抜け毛が増えているのか、どの脱毛症を発症しているのか自分で見分けるのは困難です。自然に治るだろうと思って放置しそれがFAGAによる抜け毛だった場合には、薄毛が悪化してしまうおそれがあります。

抜け毛が多いと感じたら、まずはAGAクリニックへすぐに相談しましょう

10代の女性の抜け毛のサインは?

誰しも1日50本〜100本の抜け毛があります。正常な抜け毛の場合は特に気にする必要はありませんが、抜け毛の状態によっては抜け毛対策をしなければなりません。

10代の女性で危ない抜け毛には、次の3つのサインがあります。

  • 細くて柔らかい毛
  • 毛根に膨らみがない
  • 毛根がベタつく

普通の抜け毛は太くコシがあります。しかし、細く柔らかい毛が大量に抜ける場合では、生活習慣や脱毛症など、何らかの原因により抜け毛が増えている状態と考えられます。

その他、毛根の膨らみやベタつきも危険な抜け毛のサインです。上記のような抜け毛が落ちたら、生活習慣の見直しやAGAクリニックの受診を検討してください。

10代女性でも大人と同じ量の治療薬を服用できる?

治療薬の種類や量は、抜け毛の原因や症状により異なるため、大人と同じ量の治療薬を服用できると言い切ることはできません。

原因により治療法は異なるため、正しい抜け毛の治療を行うためには、自分で判断するのではなく医師に診断してもらうことが大切です。

また、治療薬が処方される場合でも、自己判断で大人と同じ量を服用するのは危険です。処方された治療薬は医師の指示に従い服用してください。

10代女性で髪の毛が抜ける場合のご相談はベアAGAクリニックへ

誰でも1日50本〜100本の抜け毛があるため、毎日100本程度抜け毛なら気にする必要はありません。

しかし、毎日明らかに100本を超えるような大量の抜け毛がある場合では、生活習慣や脱毛症など何らかの理由が考えられます。放置すれば抜け毛が進行する可能性があるため、抜け毛が多いと感じたらできる限り早めに皮膚科やAGAクリニックに相談してください。

ベアAGAクリニックでは無料相談を行っております。オンライン診療にも対応しており、スマホから予約・受診が可能なため、まずはお気軽に当院へご予約ください。

ベアAGAクリニック院長 清水 崇裕 Takahiro Shimizu

ベアAGAクリニック院長 清水 崇裕 Takahiro Shimizu

【経歴】東京医科大学卒業後、放射線科に入局し、放射線の専門医を取得。大手AGAクリニックで勤務医として約3年間診療現場で実践を重ね経験を積む。2020年2月、新宿三丁目駅の近くにベアAGAクリニック新宿院を開院。
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