COLUMN AGA治療の効果・期間

AGA治療のデメリットとは?治療薬ごとのデメリットや自分でAGA治療をするデメリットも紹介

公開日:2022/09/02

更新日:2023/03/16

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薄毛の男性の多くが、AGA(男性型脱毛症)を発症していると考えられています。AGAは進行型の脱毛症のため、発症が疑われる場合、できるだけ早めにAGAクリニックなどの専門機関で治療することが推奨されています。

進行型のAGAは長期にわたって治療が必要であり、治療薬によるデメリットが心配な方もいるでしょう。AGA治療のデメリットや、治療薬ごとのデメリット、および自分でAGA治療をするデメリットなどを紹介します。

AGA治療とは

AGA治療の目的は、ヘアサイクルを正常に導いて抜け毛を予防し、発毛を促進することです。AGAを発症した方の多くにヘアサイクルの乱れが見られ、髪の毛の健全な成長が阻害されています。 ヘアサイクルには髪の毛の成長期と退行期、および休止期がありますが、その大部分が髪の毛の成長期です。

ヘアサイクルは2年~5年(女性の場合は3年~6年)周期で繰り返されており、生涯の間に起こるヘアサイクルの回数は20回~40回とされています。 AGAを発症した場合、ヘアサイクルの乱れによって髪の毛の成長期が短縮され、通常よりも短い期間で1回のヘアサイクルを終えます。ヘアサイクルを乱した状態が続くと、生涯に繰り返されるヘアサイクルが終わりを迎え、最終的に髪の毛が生えて来なくなります。

ヘアサイクルの周期は毛穴ごとに異なるため、一度に全ての髪の毛が抜け落ちることはなくAGAを「発症したら終わり」ということはありません。ただ、ヘアサイクルが乱れた毛穴の数が増えることで、徐々にAGAによる薄毛が進行します。 AGAクリニックでは、投薬を始めとしたさまざまな治療法をおこない、ヘアサイクルの乱れを正常に導き、抜け毛や薄毛の改善を図っています。
参考:AGAが急激に進行したと感じる原因を解説

AGAクリニックでの治療のデメリット

AGAクリニックでの治療には、次のようなデメリットがあります。

  • AGA治療薬の副作用が出る場合がある
  • 治療薬や通院に費用がかかる
  • AGA治療の効果を実感するまでに時間がかかる
  • 効果に個人差がある

それぞれについて詳しく解説します。

AGA治療薬の副作用が出る場合がある

AGAクリニックで治療をするデメリットの1つが、AGA治療薬の副作用が出る可能性があることです。まず、主なAGA治療薬によって副作用が出る確率について紹介します。

フィナステリド0.1%~0.5%
デュタステリド1.1%~11.7%
ミノキシジル外用薬8.82%
ミノキシジル内服薬不明

デュタステリドは、フィナステリドよりも抜け毛を予防する効果が高いですが、副作用のリスクも生じます。

ミノキシジル内服薬に関しては国内で認可されていないため、正確な統計データがありません。
参考:AGA治療中の初期脱毛が起こる原因について解説

治療薬や通院に費用がかかる

AGAクリニックでの治療は長期間に渡って治療薬や通院に費用がかかります。AGA治療には原則として健康保険が適用されないため、治療費は全額自己負担です。

AGAの治療にかかる費用の目安は次の通りです。

現状を維持する目的の場合1ケ月あたり3,000円~5,000円から
積極的に発毛を促す場合1ヶ月あたり11,000円~30,000円から

治療薬が同じでもクリニックによって料金設定は異なるため、あらかじめホームページなどで確認することをおすすめします。

AGA治療の効果を実感するまでに時間がかかる

AGA治療は、効果を実感するまでに時間がかかります。AGA治療には毎月一定の費用が必要であり、効果が感じられなく不安になることもあります。

一般的には、AGA治療の効果を実感するまでに、およそ6ヶ月~1年が必要です。治療を始めてから1ヶ月で効果が感じられることはほぼありません。進行型のAGAを改善したいのであれば、根気強く治療を続けることが基本です。
参考:AGA治療で効果がないと感じる原因や対処法について解説

効果に個人差がある

AGA治療は効果に個人差があります。同じ時期に治療を始めたのに自分だけ発毛が見られない場合、不安になることもあるでしょう。

しかし、AGAの症状や進行速度、ヘアサイクルの周期は人それぞれ異なります。治療を始めてすぐに効果が見られないからと自分の判断でAGA治療をやめるのではなく、6ヶ月から1年は治療を継続することがおすすめです。
参考:AGAが完治した人はいるかどうか解説

AGA治療薬の使用によるデメリット・副作用

AGAを治療する場合、主に以下の治療薬が用いられます。

  • ミノキシジル
  • フィナステリド・デュタステリド

それぞれのデメリットや副作用について解説します。

ミノキシジル

ミノキシジルには、血管を拡張し、頭皮に送られる血液の流れをスムーズにする働きがあります。また、発毛シグナルを促進したり、毛根の死滅を抑制したりする働きもあります。ミノキシジルが「攻めの治療薬」と呼ばれるのはそのためです。

ただし、ミノキシジルには次のような副作用が起こる可能性があります。

  • 初期脱毛
  • 皮膚の炎症
  • 動悸や息切れ
  • めまいや頭痛
  • むくみ
  • 心疾患

ミノキシジルを利用すると、一時的に抜け毛の量が増える(初期脱毛)ことがあります。ミノキシジルの服用による初期脱毛は治療の効果があらわれている証拠のため、心配する必要はありません。 塗り薬タイプのミノキシジルの場合、頭皮に炎症を起こす可能性がありますが、それほど副作用のリスクは高くありません。

動悸や息切れ、めまい、心疾患などの副作用は、主に内服タイプのミノキシジルを利用した場合にみられます。
参考:ミノキシジルが効かない人の原因や対処法を解説

フィナステリド・デュタステリド

フィナステリド・デュタステリドには、ジヒドロテストステロン(DHT)の産生を抑止し、抜け毛を予防する効果が期待されています。

ミノキシジルに対してフィナステリド・デュタステリドを「守りの治療薬」と呼ぶのはそのためです。フィナステリド・デュタステリドには、主に次のような副作用が起こる可能性があります。

  • 性欲の減退
  • 倦怠感
  • 食欲不振

フィナステリド・デュタステリドの主な副作用は、性欲の減退や勃起不全、射精障害といった男性としての機能の低下です。倦怠感や食欲不振がある場合、肝臓の機能に障害が起こっている可能性もあるため注意が必要です。

ただし、国内ではフィナステリド・デュタステリドによる肝機能障害の報告はありません。
参考:デュタステリドによる初期脱毛の期間や仕組みを解説
参考:フィナステリドによる初期脱毛が起こる確率や期間を解説

AGAクリニックでの治療のメリット

AGAクリニックでの治療のデメリットを紹介してきましたが、実際にはAGAクリニックでの治療には多くのメリットがあります。

デメリットより大きなメリットとして、以下のような点があげられます。

  • 薄毛の原因がAGAかどうか判断できる
  • 自分の薄毛の状態や目的にあった最適な治療法を提案してもらえる

それぞれについて詳しく解説します。

薄毛の原因がAGAかどうか判断できる

AGAクリニックで治療をおこなうメリットの1つが、薄毛の原因がAGAかどうかを判断できることです。男性に見られる薄毛は、AGAだけが原因とは限りません。AGA以外にも円形脱毛症や脂漏性皮膚炎にともなう脱毛症、粃糠性(ひこうせい)脱毛症などさまざまな脱毛症があるだけでなく、AGAとそれらの脱毛症を併発している可能性もあります。

AGAクリニックでは問診や視診、触診、ファイバースコープなどによる精密検査、血液検査などをおこなうため、薄毛の原因がAGAかどうかを正確に判断できます。治療の効果がなかなか見られずに不安な場合でも、専門家がヘアサイクルの改善に時間が必要だと分かりやすく説明してくれるため、安心して治療に取り組めるでしょう。

自分の薄毛の状態や目的にあった最適な治療法を提案してもらえる

自分の薄毛の状態や目的にあった最適な治療法を提案してもらえる点も、AGAクリニックで治療するメリットの1つです。

ベアAGAクリニックでは、次のような方法で薄毛の改善を図っています。

フィナステリド内服薄毛の原因となるジヒドロテストステロン(DHT)の産生を抑制する
デュタステリド内服フィナステリドよりもDHTの産生を抑制する効果が高い
ミノキシジル内服、外用血管を拡張し、血流を促進する 抜け毛の予防だけでなく発毛も促進する
アデノシン外用ケラチノサイト増殖因子(KGF)の産生を促進し、髪の毛の成長期を促進・維持する
サプリメント髪の毛の成長にとって必要な栄養素を補う
メソセラピー(成長因子、サイトカイン注射)髪の毛の成長に必要な因子(グロースファクター)を頭皮下に注入して発毛を促す
低出力レーザー治療(Low Level Laser therapy)ヘアサイクルを成長期に導いて発毛を促す
ケトコナゾール配合シャンプー男性ホルモンのバランスを整えて薄毛を予防する

AGA治療がおすすめの方

AGA治療は次のような方におすすめです。

  • 発症して間もない方
  • 若い方
  • 薄毛の範囲がそれほど広がっていない方
  • 複数の治療を並行して進められる方
  • 根気強く治療を続けられる方

AGA治療は基本的に、発症の初期に治療を開始した方が早く効果を実感できます。ヘアサイクルの回数が多く残されている若者の場合、長期にわたって髪の毛のボリュームを維持することも期待できるでしょう。

AGAは進行型の脱毛症のため、根気強く続けられる方にもAGA治療はおすすめです。治療薬に関しては、フィナステリドとミノキシジル、もしくはデュタステリドとミノキシジルを併用することで、治療効果を高めることが期待できます。また、治療薬とメソセラピーなどを並行して進める方法もあります。

複数の治療を並行して進められる方にもAGA治療はおすすめです。

AGA治療をしなかった場合のデメリット

AGA治療をしなかった場合のデメリットは以下の通りです。

  • 薄毛が徐々に進行する
  • 髪の毛のボリュームを取り戻すのに時間が掛かる
  • 毛根が死滅して手遅れになる

AGAは進行型の脱毛症のため、治療をしなかった場合、薄毛が徐々にですが確実に進行します。また、薄毛の範囲が広くなってしまった場合、いざ治療を始めたとしても、髪の毛のボリュームを取り戻すのに時間が掛かります。

AGA治療をしなかった場合の最大のデメリットが、毛根が死滅して手遅れな状態になってしまうことです。AGA治療はヘアサイクルの周期を正常化させることが目的ですが、ヘアサイクルの休止期が長く続くと、毛根の死滅を招く可能性があります。

毛根が死滅した毛穴からは二度と髪の毛が生えてこないため、なるべく早めにAGA治療を始める必要があります。

自分でAGA治療をするデメリット

AGA治療で効果がないと感じる原因や対処法について解説|効果が期待できるAGA治療法も解説

AGAクリニックなどの専門機関ではなく、自力でAGAを治そうとする場合、次のようなデメリットがあります。

  • そもそも薄毛の原因がAGAかどうか分からない
  • 自分に合った正しい治療法かどうか分からない
  • うまくいかなかった場合、多くのお金と時間を無駄にすることになる

それぞれについて詳しく解説します。

そもそも薄毛の原因がAGAかどうか分からない

自分でAGA治療をするデメリットの1つが、そもそも薄毛の原因がAGAかどうか分からない点です。仮に円形脱毛症を発症していた場合、自分の判断でAGA治療をおこなっても効果が上がらないばかりか、副作用が起こる可能性もあります。
参考:AGA治療で血液検査を行う理由と検査でわかることを解説

自分に合った正しい治療法かどうか分からない

自分でAGA治療を行うと、自分に合う治療法が分かりません。例えば、育毛剤は発毛を促す効果はないため、AGA治療における正しい治療ではありません。

自分の判断で誤った対処をしているうちに薄毛は徐々にかつ確実に進行し、AGA治療自体を後悔する結果となります。

うまくいかなかった場合、多くのお金と時間を無駄にすることになる

自分でAGA治療をするもっとも大きなデメリットが、うまくいかなかった場合に、多くのお金と時間を無駄にすることです。進行型の脱毛症であるAGAは、時間がたつほどに回復が困難となります。

また自分の判断でAGA治療をおこない、うまくいかなかった場合、多くのお金を無駄にする結果となります。

AGA治療のクリニックの選び方

AGA治療のクリニックの選び方は以下の通りです。

  • 治療方法を確認する
  • 治療方法と費用を比較する
  • 通いやすさを確認する
  • オンライン診療の有無を確認する
  • 口コミを参考にする

AGAは進行型の脱毛症のため、なるべく早く専門のクリニックで治療することが重要です。 AGA治療のクリニックを選ぶ場合、治療方法や費用を確認することが第一です。

原則としてAGAの治療には健康保険が適用されないため、治療費は全額自己負担ですが、クリニックによって診察料や薬代が異なります。まずは治療内容と費用を比較検討し、予算に応じた治療が受けられるクリニックを選びましょう。

通いやすい場所にあるクリニックを選ぶことも重要なポイントです。AGA治療は基本的に長期にわたって続くため、通いにくいクリニックだと治療を継続しにくくなります。近くにクリニックがない場合、オンライン診療を選択肢に入れましょう。

ベアAGAクリニックのAGA治療の流れ

ベアAGAクリニックでは、次のような流れでAGA治療をおこなっています。

  1. 予約・受付
  2. 問診
  3. 無料カウンセリング
  4. 治療
  5. 処方
  6. 通院

予約はホームページの予約フォームで承っています。受付後、個室で問診表の記入をおこなってください。問診表を元に医師が診断をおこない、髪の毛や頭皮を始めとした健康状態を確認します。

問診を終えたら専門のカウンセラーが、ファイバースコープを用いて頭皮や髪の毛の状態をチェックし、治療法や治療薬などについて説明をおこないます。そのうえで、1人1人に合った治療プランを提案します。その際に、無理な勧誘は一切おこないので安心して診療を受けることができます。

発毛治療をおこなう場合は無料で血液検査をおこない、治療の効果や副作用のリスクなどを確認します。血液検査で問題がなければ治療薬を処方し、1ヶ月~2ヶ月に一度通院する流れとなります。

AGA治療のデメリットまとめ

AGA治療のデメリットをまとめると次のようになります。

  • AGA治療による副作用の可能性がある
  • 治療薬や通院の費用がかかる
  • 治療の効果には個人差があり、実感するまでに時間がかかることもある

AGA治療には上記のようなデメリットもありますが、それを上回る薄毛の原因判明や最適な治療法の解明などのメリットがあるのも事実です。 早期に治療を開始することで、年相応の毛髪量を取り戻すメリットも期待できます。

AGA治療に関するご相談はベアAGAクリニックへ

AGAは進行型の脱毛症のため、発症が疑われる場合、早めに治療を始めることがおすすめです。AGA治療の効果が実感できるまでには時間がかかるものですが、治療しないと薄毛の範囲が徐々に、かつ確実に広がるのも事実です。

抜け毛や薄毛が気になりだしたら、まずはベアAGAクリニックまでご相談ください。ベアAGAクリニックでは、髪の毛や頭皮の状態を確認したうえで、1人1人に合った治療法を提案しています。 こちらから無理に治療を勧めることは一切ありません。髪の毛に関するお悩みや、費用に関するご相談には、専門のカウンセラーが何でもお答えしています。まずは無料カウンセリングまでお気軽にお問い合わせください。  

参考:AGAのオンライン診療のデメリットを解説
参考:AGA治療は一生続けるべきか解説
参考:皮膚科とAGAクリニックで受けられるAGA治療法・費用面の違いについて解説
参考:フィナステリドの服用をやめたらどうなるのか解説

ベアAGAクリニック院長 清水 崇裕 Takahiro Shimizu

ベアAGAクリニック院長 清水 崇裕 Takahiro Shimizu

【経歴】東京医科大学卒業後、放射線科に入局し、放射線の専門医を取得。大手AGAクリニックで勤務医として約3年間診療現場で実践を重ね経験を積む。2020年2月、新宿三丁目駅の近くにベアAGAクリニック新宿院を開院。
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