COLUMN AGA以外の薄毛・脱毛症

女性で髪の毛が多い人の特徴を紹介|薄毛のリスクと髪の毛の量が多くても似合う髪型

公開日:2023/04/11

更新日:2023/04/11

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髪の毛が多い人の特徴 女

髪の毛が少ないことは悩む女性は多いですが、髪の毛が多い女性にも悩みはあります。

髪の毛が多い場合でも、入念なヘアケアを怠たることやホルモンバランスの変化で抜け毛リスクが増加する可能性もあります。

本記事では髪の毛が多い女性の特徴や原因、おすすめの対処法などについて解説します。

髪の毛が多い女性に似合う髪型も紹介しているため参考にしてください。

※本記事は日本皮膚科学会ガイドライン「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」を参考に作成しています。

日本人女性の一般的な髪の毛の量を紹介

日本人の頭皮には約40,000個の毛穴があるとされており、1つ1つから2本~3本の髪の毛が生えてくるため、髪の毛の量は平均すると約100,000本と考えられます。

人種により髪の毛の太さも異なり、欧米人女性は約0.05㎜であるのに対し、日本人女性は約0.08㎜と太いことが特徴です。

また、欧米人は髪の毛の断面が楕円形なのに対し、日本人をはじめとするアジア人の髪の毛は断面が真円に近いです。

髪の毛の色はメラニン色素により決定されます。フェオメラニンが多い欧米人の髪の毛が明るいのに対し、ユーメラニンが多い日本人の髪の毛は黒い傾向にあることも特徴です。

日本人女性は欧米人に比べておよそ1.5倍の太さがあり、真円に近い形状の黒髪がボリュームを生むため、日本人女性の髪の毛は豊かに見える傾向にあります。

参照元:人種による違い

女性で髪の毛が多い人の特徴・原因

女性で髪の毛が多い人の特徴や原因は以下の4つです。

  • 女性ホルモンの分泌量が多い
  • 髪のケアが行き届いておらず広がって見える
  • くせ毛で縮み・うねりが気になる
  • 髪の毛にハリ・ツヤがあり1本1本がしっかりしている

4つの原因や特徴について解説します。

女性ホルモンの分泌量が多い

女性で髪の毛が多い人の特徴は、女性ホルモンの分泌量が多いことです。代表的な女性ホルモンのプロゲステロンとエストロゲンには、主に以下2つのはたらきがあります。

プロゲステロンヘアサイクルにおける成長期を維持する
エストロゲン髪の毛のハリやコシを保ち、頭皮にうるおいを与える

ヘアサイクルは髪の毛が生えてから抜け落ちるまでの周期で、成長期が85%~90%を占めます。薄毛を発症している方の場合には成長期が短縮され、退行期および休止期を早く迎えることが特徴です。

プロゲステロンには成長期を維持するはたらきがあるため、プロゲステロンの分泌量が活発な女性は髪の毛の量が多い傾向にあります。妊娠中に髪の毛の量が増える傾向にある理由は、プロゲステロンの分泌量が増加するためです。

エストロゲンには髪の毛のハリやコシを保ち、頭皮にうるおいを与えるはたらきがあります。エストロゲンの分泌が活発な女性の場合、髪の毛全体のボリュームが増加する傾向にあります。

参照元:ヘアサイクル(毛周期)とは?毛髪が生え変わる仕組みと脱毛の理由
関連記事:女性の薄毛と女性ホルモンの関係とは|ホルモンバランスを整え薄毛予防・対策を解説

髪のケアが行き届いておらず広がって見える

髪のケアが十分に行き届いておらず髪の毛全体のボリュームが増加して見えることも、髪の毛の多い女性の特徴の1つです。日本人女性の髪の毛はもともと欧米人に比べて太く、真円に近い形状をしているためボリュームに富む傾向にあります。

また、乾燥が原因でダメージヘアになると広がりが強調されるため、髪の毛が多く見えやすくなります。ヘアカラーやパーマを頻繁に行う方も、傷んだ髪の毛により全体のボリュームが増加して見えるため注意が必要です。

くせ毛で縮み・うねりが気になる

髪の毛が多い女性の場合、くせ毛による縮みやうねりが出る可能性もあります。縮みやうねりがあると髪の毛全体のボリュームが増加するだけでなく、湿気により広がったり、乾燥によりボサボサになる可能性があります。

頻繁にパーマをかける方の場合でも、縮みやうねりにより髪の毛が広がる可能性もあるため注意が必要です。

髪の毛にハリ・ツヤがあり1本1本がしっかりしている

普段のヘアケアが行き届いていることも、髪の毛の量が多く見える原因の1つです。ヘアケアが行き届いている場合、髪の毛1本1本にハリやコシが生まれるため、全体のボリュームが増加します。

また、適切な頭皮ケアによりヘアサイクルの成長期が維持されると、抜け落ちる髪の毛の量が相対的に減少するため、結果的に髪の毛の量が多く見えます。

女性で髪の毛が多い人のメリット

女性で髪の毛が多い人には、4つのメリットがあります。

  • スタイリングしやすい
  • 若く見える
  • 美しいストレートヘアにしやすい
  • ボリューム感を調整しやすい

髪の毛が多いメリットの1つが、スタイリングしやすいことです。髪の毛の量が多ければさまざまなヘアスタイルやヘアアレンジを楽しむことが可能です。流行のヘアスタイルへのアレンジも簡単なため、若く見られることもメリットといえます。

また、ある程度のボリュームがあった方が美しいストレートヘアにしやすいだけでなく、ボリューム感の調整も容易です。髪の毛の量が少ない場合には、ボリューム感の調整が難しいことはもちろん、年齢よりも老けて見られたり、スタイリングしづらくなったりするなどのデメリットが生じます。

女性で髪の毛が多い人のデメリット

女性で髪の毛が多い人の場合には、次の5つのデメリットも考えられます。

  • 髪型が広がりやすい
  • 髪にくせが出やすい
  • 垢抜けしにくい
  • 美容院に行く頻度が増加する
  • 蒸れやすい

女性で髪の毛が多い場合のデメリットは、髪型が広がったりくせが出やすくなる点です。特に梅雨時期など湿度が高い日に髪の毛が広がりやすくなるだけでなく、乾燥した季節にも髪の毛がボサボサになりやすいです。

髪の毛がまとまらないと垢抜けしない印象を与えるだけでなく、好きなヘアスタイルへのアレンジも難しくなります。

髪の毛の量が多いとカットしてもすぐに伸びてしまい、美容院に行く頻度が増加する点もデメリットの1つです。

また、髪の毛の量が多いと頭皮が蒸れやすくなります。頭皮が蒸れるとかゆみや臭いの原因となるだけでなく、抜け毛や薄毛のリスクも増加するため注意が必要です。

髪の毛の量が多くてコンプレックスである女性におすすめの対処法

ヘアアイロンをかける女性

髪の毛の量が多いことにコンプレックスである女性には、以下の対処法がおすすめです。

  • ヘアスタイルやヘアアレンジでボリュームを落とす
  • 適量のシャンプーやリンスを使いきれいにすすぐ
  • 入浴後は髪の毛をきちんと乾かしてヘアケアする
  • ドライヤー・コテ・アイロンの使用しすぎに注意する

4つの対処法について解説します。

ヘアスタイルやヘアアレンジでボリュームを落とす

髪の毛の量が多いことにコンプレックスがある女性は、ヘアスタイルやヘアアレンジでボリュームを落とす方法がおすすめです。

薄毛に悩む女性と比べた場合では髪型のバリエーションが多いため、緩めのポニーテールやお団子など、ボリュームを逆手に取ったスタイリングを試してみましょう。自分でアレンジが難しい場合には、担当の美容師さんに相談する方法もあります。

適量のシャンプーやリンスを使いきれいにすすぐ

髪の毛の量が多いことにコンプレックスがある場合は、適量のシャンプーやリンスを使い、きれいにすすぐよう意識しましょう。適切なヘアケアで髪の毛にうるおいを与えると、ボリュームダウンが期待できます。

シャンプーやリンスの洗い残しがあると、頭皮の炎症を引き起こし、抜け毛や薄毛のリスクが増加する可能性もあるため注意が必要です。

入浴後は髪の毛をきちんと乾かしてヘアケアする

入浴後に髪の毛をきちんと乾かしてヘアケアすることも、髪の毛の量が多いことにコンプレックスがある方にはおすすめです。

洗髪後に自然乾燥していると髪の毛が広がり、余計にボリュームが出てしまいます。髪の毛のまとまりを作るためにも、洗髪後には正しい方法でドライヤーをかけましょう。

ドライヤー・コテ・アイロンの使用しすぎに注意する

髪の毛の量が多いことにコンプレックスがある場合には、ドライヤーやコテ・カールアイロンなどの使いすぎに注意が必要です。

髪の毛の多い方の場合ではドライヤーやコテ、カールアイロンなどを使う時間が長くなるため、髪の毛がボサボサになり、ボリュームが出る傾向にあります。

お風呂上りにはアウトバストリートメントを使用して、ドライヤーやコテ・カールアイロンなどの熱から髪の毛を守ることも重要です。

女性で髪の毛が多い人に似合う髪型

女性で髪の毛が多い人の場合には、3つの髪型でボリュームを抑えることが期待できます。

  • バッサリ切る
  • 段を入れて動きを加える
  • アレンジの自由度は残してボリュームを抑える

3つの髪型について解説します。

バッサリ切る

女性で髪の毛が多い人の場合、バッサリと切りショートやボブなどの髪型にする方法があります。ショートにする際にはジェルやムースなどを利用してウェット感を出すと、全体のボリュームが抑えられます。

ボブにする際には緩いパーマをかけ、ウェット感を出すと垢ぬけた印象を与えることができます。ショートやボブなどの髪型にすると、ヘアケアにかかる時間も短くなるため、ドライヤーなどによるダメージを減らすことも期待できます。

段を入れて動きを加える

女性で髪の毛が多い人の場合には、段(レイヤー)を入れて動きを加える方法もおすすめです。段(レイヤー)を入れると量はそのままでも軽さが出るため、見た目の印象が大きく変化します。

また、スタイリングがしやすくなり、小顔効果が期待できる点も段(レイヤー)を入れるメリットの1つです。

しかし、段(レイヤー)を入れると毛先に動きが出て広がりやすいため、美容師さんに頼んで段差を低くしてもらうなど工夫が必要です。

ロングヘアの女性の場合は、髪の毛の量を活かして「かき上げ前髪」を作ることもおすすめです。

アレンジの自由度は残してボリューム抑える

髪の毛の量が多くコンプレックスはあるものの、なるべくショートにはしたくない方や、現在の髪型を変えたくない方には、ちょっとしたアレンジでボリュームを抑える方法がおすすめです。

例えばヘアクリップでサイドの髪の毛をまとめ、耳に掛けるだけで全体のボリュームを抑えることが可能です。また、ハーフアップにして全体のボリューム感を軽減する方法もあります。

関連記事:薄毛の女性におすすめの髪型まとめ|ショートやパーマなど年代別・悩み別の対策を紹介

毛量の多さと薄毛の発症率との相関

「髪の毛が細いと薄毛になりやすい」「髪の毛が太いとハゲるリスクが高い」などと言われることがありますが、基本的に髪の毛の量や太さと、薄毛の発症率には相関関係がありません。

しかし、もともと髪の毛の量が多くて太い方が、いつの間にか細くなる場合には注意が必要です。急に髪の毛が細くなる場合では、FAGAなど何らかの脱毛症を発症している可能性もあります。

髪の毛が細くなり地肌が目立つ場合や、抜け毛の量が増えた場合は、なるべく早めにAGAクリニックで専門医の診察を受けましょう。

髪の毛の量が少ない・多くない人に当てはまりやすい特徴

髪の毛の量が少ないもしくは多くない人には4つの特徴があります。

  • 食生活が乱れており髪の毛に栄養が行き届いていない
  • 睡眠が十分な時間とれていない
  • ストレスを日常的に発散できておらず溜めすぎている
  • FAGAなどの脱毛症を発症している

4つの特徴について解説します。

食生活が乱れており髪の毛に栄養が行き届いていない

髪の毛の量が少ない、もしくは多くない場合には、食生活の乱れにより髪の毛に栄養が行き届いていない可能性も疑われます。

髪の毛を成長させるためにはタンパク質やビタミン類、ミネラルなどのバランスのよい食事が重要です。

更年期に入り女性ホルモンの分泌量が減少している場合、エストロゲンと似たはたらきを持つイソフラボンの摂取がおすすめです。

関連記事:【女性に聞く】薄毛が改善した食べ物7選|髪の毛を増やすためには何を食べるべき?

睡眠が十分な時間とれていない

睡眠時間を十分にとれていないことも、髪の毛の量が少ない、もしくは多くない方に見られる特徴の1つです。

睡眠中は成長ホルモンが分泌され、毛母細胞が活発に分裂して髪の毛の成長を促進します。睡眠時間が十分にとれていない場合には成長ホルモンの分泌が滞るため、髪の毛の成長が妨げられます。

睡眠不足は自律神経のバランスを乱し、ターンオーバーのサイクルに悪影響をおよぼすこともあるため、できれば1日に6時間~7時間の睡眠時間を確保しましょう。

参照元:最適な睡眠時間って何時間?

ストレスを日常的に発散できておらず溜めすぎている

髪の毛の量が少ない・多くない人は、ストレスを日常的にうまく発散できていない可能性があります。

ストレスが溜まると自律神経の乱れにより血行不良を引き起こし、髪の毛の成長に悪影響をおよぼす可能性があります。

ストレスを完全に避けることは難しいため、自分なりの方法で適度にストレスを発散させるよう意識しましょう。

関連記事:女性の抜け毛とストレスの関係性について解説|女性に多い脱毛症の原因も紹介

FAGAなどの脱毛症を発症している

髪の毛の量が少ない・多くない人は、FAGA(女性男性型脱毛症)を発症している可能性があります。FAGAは「Female Androgenetic Alopecia」の略で、女性に見られる男性ホルモン由来の遺伝的な脱毛症です。

女性の体内でもわずかながら男性ホルモンが分泌されているため、何らかの原因により女性ホルモンの量が減少すると、FAGA(女性男性型脱毛症)の発症リスクが増加すると考えられています。

しかし、FAGA(女性男性型脱毛症)に関しては男性ホルモンの増加だけで説明できない場合も多く、近年ではFPHL(Female Pattern Hair Loss)と呼ばれることが増えています。

参照元:男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版
関連記事:女性の薄毛(FPHL、FAGA)はなぜ起こる? 問題点・原因・特徴・効果的治療法を解説

髪の毛が多くて将来が心配な女性はベアAGAクリニックへご相談ください

ベアAGAクリニック

髪の毛が多くて将来が心配な女性のご相談は、ベアAGAクリニックまでお問い合わせください。髪の毛の量が多いと薄毛を発症しないと思われる方もいますが、基本的に髪の毛の量や太さと薄毛には相関関係がありません。

抜け毛の量が急に増えてきた場合や、いつの間にか髪の毛が細くなる場合には、何らかの脱毛症を発症している可能性もあります。

ベアAGAクリニックでは女性の薄毛に関するお悩みを、専門のカウンセラーが無料で承ります。薄毛や抜け毛に関する疑問や相談など、何でも無料カウンセリングでお問い合わせください。

ベアAGAクリニック院長 清水 崇裕 Takahiro Shimizu

ベアAGAクリニック院長 清水 崇裕 Takahiro Shimizu

【経歴】東京医科大学卒業後、放射線科に入局し、放射線の専門医を取得。大手AGAクリニックで勤務医として約3年間診療現場で実践を重ね経験を積む。2020年2月、新宿三丁目駅の近くにベアAGAクリニック新宿院を開院。
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